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サプリメントについて考える


サプリメントとは、ビタミンやミネラルなどの特定の栄養素を主成分とした栄養補助食品
錠剤やカプセル状など、薬のような外見をしていますが、法的には「薬効表示ができない食品」に分類
健康食品の一種と考えていいでしょう


病気ではないから健康かというと、決してそうではありません。その間に半健康・半病気といった状態もあります。つまり病気に近い状態もあれば、エネルギーいっぱいの元気な状態もあるわけです。現代に生きる私たちは、過去のどんな時代よりも、複雑なシステムの中で誰もが多忙な生活を強いられています。毎日普通の食生活を続けて自らの健康を維持していくことは、なかなか難しくなっていきているのが現実。そこで、ふだんの食生活を健康づくりの基本に据えながらも、健康を守るひとつの方法としてサプリメントの存在があるわけです。


 理想の食生活

高齢化社会を迎え、健康に対する関心が日に日に高まっている一方で、健康の基本である食生活に関しては、つい忘れがちな気がします。といのも、心臓病や糖尿病、高血圧、肥満といった「生活習慣病」が、増加の傾向にあるからです。生活習慣病とは食生活、運動、飲酒や喫煙など長年の生活習慣の誤りが原因となって起こる病気の総称で少し前は「成人病」と呼んでいました。厚生省が「成人病」から「生活習慣病」へいいかたを変えたことは、病気の原因がなにかということを国民一人一人に自覚を促し「生活習慣を変えなければ将来病気になりますよ」という警告の意味があったと思っています。
生活習慣の中でも、とくに病気と関係が深いのが食習慣です。つまり、栄養のアンバランスによるある特定の栄養素の不足、たとえば鉄やカルシウムの欠乏が女性に多い貧血や骨粗鬆症を。逆に栄養の取りすぎが肥満や糖尿病、心臓病、高血圧などの生活習慣病を招きます。これらの欠乏症や生活習慣病を予防し健康を保つためには一言でいえば栄養状態を適正に保つことです。
そのためには「どんなものを食べるか」という「質」の問題と、どれぐらいの量を食べるかという「量」の問題、さらにはいつ食べるかという「とき」の問題が重要です。厚生省は栄養のバランスを保つ目安として「1日30品目」以上を食べなさいと推奨しています。
生活習慣病の予防には食習慣を正すことが早道なのかも知れません。そして、いかに元気いっぱいの健康な状態を保ちつつ美しく年を重ねていくか、それが現代を生きる私たちの大きなテーマだと思います。


 サプリメントを上手に利用する

健康を保には、なんといっても栄養バランスのとれた、そして規則正しい食生活をおくること。なのですが、忙しい現代人にとってかなり難問です。現代という社会システム自体が正しい食生活をしにくくしているといっていいでしょう。
そこで次善の策として、私たちはサプリメントを上手に食生活の中に取り入れることが必要となります。また、どんなビタミン・ミネラルが不足しているか、自分の自覚症状にあったサプリメントを適正にとることが重要です。
病気ではないけれど健康には自信がないという人は、現在どんな自覚症状があるのか。あるいは生活習慣病を予防するためにはどんなサプリメントをどうとったらよいかを知ってほしいのです。


 サプリメントとは

サプリメントとは、ビタミンやミネラルなどの特定の栄養素を主成分とした栄養補助剤、または栄養補助食品のことをいいます。錠剤やカプセル状などの薬のような外見をしていますが、法的には「薬効表示ができない食品」に分類されます。健康食品の一種と考えていいでしょう。
サプリメントと薬とは決定的な違いがあります。薬はもともと体内に存在しない物質で生理学からいうと「異物」です。ある特定の症状に合わせて、臨時に体内に送り込むものです。
これに対してサプリメントに含まれる栄養素は、毎日とるべきもの、本来体内にあるべき「自然な」ものです。したがって、効果的に使えば、人間の働きを助け、病気を根本から治すのに役立つ栄養素なのです。
サプリメントの先進国アメリカでは、全消費者の約四割がビタミン、ミネラル、ハーブ、生薬などのサプリメントを利用しているといわれています。なかでも総合ビタミン剤を利用している割合が最も高いのが18〜34歳の女性で実に50%を超えているといわれています。
アメリカでサプリメントが市民権を得るきっかけとなったのが、1977年に発表された「マクガバンレポート」です。マクガバン上院議員(当時)が中心となり、アメリカ上院栄養問題特別委員会が「合衆国の食事改善目標(ダイエタリー・ゴール)」と題した国民の栄養に関する指針を審議し、まとめたものです。
5000ページにも及ぶ膨大なレポートですが、重要なのはガン、心臓病、脳卒中などアメリカで死因のトップとなっている病気は、現代の間違った食生活原因になっている「食原病」であると明言している点です。
さらに同レポートでは「間違った食生活を改めることでこれらの病気を予防する以外に、健康になる方法はない」と結論を出しています。
そして、「現代は薬や手術といったことだけに偏りすぎた、栄養をおざなりにしていた医学であった」と問題を提起している。つまり、このレポートによって「何を食べるか」という食生活の質が健康を左右するという認識を国民に与えたのです。
では、日本ではどうかというとサプリメントを含む健康食品を定義する法律は残念ながら制定されていません。しかし「マクガバンレポート」の影響を受け、厚生省は85年「健康作りのための食事指針」を策定し、91年「栄養素改善法」を改定し「特別保健用食品制度」を発足させています。


 サプリメントの大切な役割  >>>サプリメント豆知識

もともとサプリメントは英語で「補う」という意味。つまり、食生活で不足しがちなビタミンやミネラルなどの特定の栄養素を補うものがサプリメントだと考えます。ですから、健康に関する効果がはっきりしているJHFAマーク付の健康食品や厚生大臣のお墨付きの特定保健用食品も、広い意味でサプリメントに含めて考えて良いと思います。
サプリメントは錠剤やカプセル状のものがほとんどです。これには表示された成分以外のものは含まれませんから、カロリーはほとんどありません。このカロリーがゼロに近いことがサプリメントの最大のメリットです。
中年以降の肥満は生活習慣病へのリスクを高めてしまいますし、ダイエット中の女性にとってカロリーは気になる所です。その点サプリメントなら一部の油脂を含むものを除けば肥満の心配なしに足りない栄養素を補給することができるのです。このように不足しがちな栄養素を非常に手軽に補うことができるため、なかには食事を軽視してサプリメントに頼ってしまう人もいます。
私は、あくまで日常の食生活が健康の基本であり、日頃の食生活をチェックしてみて、不足しがちな栄養素を補う。というのがサプリメントの正しい利用法だと思います。