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Wataが身近な健康について学んだことを話題にして掲載しています。
健康意識を高めるために日々取り組んでいる、過去のコラム健康です。
体調異常を感じた時などは自己判断せずに医師の診断をお受けすることをお勧めします。


コラム健康 【47話.こころのゆとり】

3月は期末で何かと忙しい時期ですね。40代は社会生活の中で最も生産的で創造的に活動する時期ですが、業種に関係なく心理的な負担が強まってくる。そんなサラリーマンAさんのお話。

20年間仕事をバリバリこなし、同期のなかでいち早く管理職になりました。しかし、最近「このまま仕事を追われて年を取ってしまうのか」と、むなしさを感じ始め、明け方に早く目が覚めてしまううつ病の症状が出てきたそうです。

そんな折、Aさんの義理の父親が脳血管障害で入院。奥さんは実家へ見舞いに行きましたが、お母さんも高齢なため、奥さんが父親に付き添うことになりました。独身時代に自炊経験があり、二人の子供もある程度自立していたため、Aさんは「1ケ月ぐらい家のことは何とかやっておくから、ゆっくり世話をしてあげるように」と、奥さんを送り出しました。
でも、初めの1週間こそ順調に過ぎたものの、次々出る洗濯物やら、未払いの通知などがAさんを悩ませます。それまで夫婦げんかではいつも「誰のおかげでご飯をだべていられるんだ」と怒鳴っていたAさん。家の仕事は片手間だけではとてもこなせず、結局会社を休んでしまいました。
奥さんが帰ってきた時、これまでどおりの仕事中心の生活に戻れると少しほっとするとともに、奥さんが家庭を守る意味を身に染みて感じたといいます。

Aさんが久しぶりに仕事に戻ると、自分の机の横のごみ箱が毎朝きれいになっていることや、コーヒーがいつも飲めるように用意されていることに感激しました。それまでは、分刻みで動き回り、自分の仕事を進めることだけに関心を注ぎ、部下にも早く仕事を仕上げるようにせかしていたのが一変、部下の体調の良しあしにも気がつくようになりました。
自分が管理職として存在している意味を、仕事ができるというだけでではなく、SOSを出している部下を早く見つけて対処することや、職場を円滑に運営していく工夫をするためだと、Aさんは考えるようになったのです。

思いがけないアクシデントで、やむを得ず家事を代行した経験がAさんの心にゆとりを与えたようです。自分なりに管理職としてのあり方を見直したAさんからは、その後、うつ病の症状は全く見られなくなったとか。40代は心理的な負担が多い年代ですが、こころに少しゆとりを持つことって大切ですね。  2001/03/20




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