スポーツコラム 【9話.世界最速(スーパーアスリート) モーリス・グリーン】 世界陸上セビリア大会でモーリス・グリーン選手(25歳=米国)が男子100m決勝で9秒80で2連覇を達成しました。 スタートで出遅れたがラスト20mでの爆発的な走りで自身のもつ世界記録9秒79にわずか100分1秒と迫る9秒80での制覇でした。何度見てもあの走りはすごいです。 96年の自己ベストが10秒08の男が、ジョン・スミス・コーチのもとで才能を開花させ、わずか3年足らずで「世界最速」の勲章をつかんだことになります。 97年のマシントレーニングで鍛え上げ、でん部から背筋、ハムストリング(太腿の裏側)の筋力が発達、陸上競技関係者からは「筋肉のよろい」と形容される肉体を持つまでになった。次なる目標は五輪制覇、そしてアテネで公言した「9秒76」への挑戦。 無敵のグリーンはさらに進化し続ける。 1999/8/30