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スポーツコラム 【35話.トラックからマラソンへ華麗なる転身! 弘山晴美】

トラックの女王・弘山晴美(31歳=資生堂)選手がマラソンへの華麗なる転身を遂げた。
大阪国際女子マラソン(大阪・長居陸上競技発着)は、残り約500メートルで「世界最強」のリディア・シモン(ルーマニア)選手に抜かれたが、2時間22分56秒で2位に食い込みシドニー五輪代表候補に名乗りをあげた。「見えざる敵」が、弘山選手の前に立ちはだかる。並走する世界最強のシモン選手ではない。2時間22分12秒(24話.でお話した山口衛里選手が昨年11月東京国際マラソンで出したVタイム)。シドニー五輪キップを確実に射止めるには、シモン選手をねじ伏せたうえでこの数字をクリアしなければならない。
「自分のリズムで走れっ!」勝負の37キロすぎ、歩道から飛んできた夫勉コーチ(33歳)の絶叫がGO!サインだった。勝負重視だけならトラック勝負に持ち込んだほうが得策。早めのスパートは五輪出場をかける弘山選手の執念の表われ。

だが、シモン選手の底力は神がかりに近かった。30メートル離した差をジワジワ詰められる。「最後まで持つだろうと思ったから、まさか・・・」「10メール差だゾ!」思ったほどストライドが伸びない。残り500メートルでついに並ばれた。一気に突き放すシモン選手の背中を追う弘山選手。だが自慢のトラックのスピードを引き出す力は残されていなかった。残念ながら2位でゴール。それでも電光掲示板は2時間22分台をしっかり刻んでいた。

20キロまで16分台(5キロ)を刻むハイペースにライバル達が次々に脱落するサバイバルレース。その先頭集団でリズミカルな走りを見せてくれました。「積極的に走れたし、タイム的にも全体的にも自分なりに頑張れて納得いきます」と表情を緩ませた。早めのスパートが結局裏目に出ましたが「結果論でしかない。悔いはない」と夫である勉コーチ。あとは言葉が続かなかった。勝負に悔いなし、結果は名古屋国際マラソンの後ですね。この走りをどう評価されるのでしょうか。。。

レベルが高い争いだけに複雑な思いがしますね。  2000/2/01




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