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スポーツコラム 【50話.ド迫力ボレー!一発で欧州移籍か 西沢明訓】

サッカー日本代表に、待望のストライカーが現れた。6月5日ハッサン2世杯では新布陣でワントップに抜てきされたFW西沢明訓(23=C大阪)が、1998年W杯優勝国フランスを相手に芸術的右ボレーを決め、フランス紙で同国のスーパースターMFジダン(27)や中田英寿(23)を超える最高評価を獲得した。2―2で引き分けのPK戦(2―4)で3位決定戦(日本時間7日)に回ったが、決定力不足に泣いてきた日本に希望の灯をともすとともに、自身の欧州移籍に弾みをつました。
日本サッカー界の歴史を塗り替える強烈なゴールでした。ジダン、ジョルカエフ、バルテズ……最強を誇るフランスに、天を仰がせたほどの、芸術的ボレーは、1―1で迎えた後半25分でした。「ベンチに城さん、カズさんとすごい人が見守っていたので恥ずかしいプレーはできない」。そう言い聞かせていた西沢へ、左サイドのMF三浦淳から絶妙クロス。「めっちゃ、いいタイミング」だった。右足で打ち抜き、GKバルテズの頭上を貫いた。欧州選手権(10日開幕)の調整気分だった世界王者を本気にさせる1発だった。
3年間の苦労が凝縮されていた。代表では今ひとつ実力を発揮できないでいました。1997年(平成9年)5月21日の韓国戦。当時20歳の若さで代表デビューしたが、トルシエ監督就任後は選出されても試合での出番はなかった。4度目の正直で挑んだ今回「2日前に、お前でいくぞと言われていた」。通算で約2年9カ月ぶりの代表出場。トルシエ体制では初先発初出場での即答。
トルシエ日本では初めて本格導入されたワントップだったが、西沢にとっては「本籍」C大阪と全く同じ役割。ブランからラフプレーを受け、何度も削られたが動きは少しも鈍らない。確実なポストプレーと鋭いシュート力。前半37分には得意の胸トラップ、振り向きざまのシュートまで披露した。群を抜く存在感にトルシエ監督も「世界トップレベルのプレー。日本選手にとっては革新的なプレーだった」と最大級の賛辞を贈った。この一発で勢いづいた日本は3位決定戦でジャマイカを4−0と全く寄せ付けない快勝でリベンジを果たしました。

今夏にもスペインを第1希望に欧州移籍を目指すが、公式な進展はない。「これがいいアピールになった。移籍には運も必要だけど、正直な話、もう日本に帰りたくない」。何やら西沢選手の身辺はにぎやかになってきた感じです。「代表もセレッソも決定力不足といわれたけど、ある程度結果を出せました」。今月18日に24歳。日本代表のエースを狙う西沢選手は、一気に世界舞台に名乗りを上げました。    2000/6/10




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