Special Information

過去のスポーツコラム
スポーツコラム  コラム健康  スポーツ語録&名言集  Special Information

「Wata倶楽部ネット」で気になるスポーツ選手や、
頑張ってほしいと思っている選手への応援メッセージから
スポーツトレーニング話題などを主に掲載しています。

スポーツコラム 【59話.力の限り挑み、大活躍! 成田真由美】

シドニー・パラリンピックでの成田真由美選手(神奈川県−競泳)はリレーの1個を含む6個の金メダルを獲得し、その活躍は素晴らしかったですね。
成田選手は、まだ足がうごいていたころ、かけっことバスケットボールが大好きだったそうだ。
「唯一出来なかったのが水泳だったんです。」そんな少女が「車いすのスイマー」として注目されるようになったのは前回のアトランタ大会。26歳のことでした。そして今世紀を締めくくるパラリンピックで「水の女王」になりました。
10月28日、シドニー・国際水泳センター。最終種目の50m自由形が総決算の泳ぎ。スタートから飛び出し、早々にライバルを置き去りに。39秒23。今大会6個目の金メダル。それも自己ベストを更新する5つ目の世界新記録だ。「ガッツポーズもできない」ほど疲れはたまっていた。しかし、最後までストロークを緩めなかった。成田選手らしい全力の泳ぎでした。

キツイですよ。でも苦しさも生きているからこそ。うれしくもある

とは、実に重みのある言葉です。病気で下半身の自由を失った中学生のころ。「足を返してよ」。入院先で点滴の管を外し、死ぬことを本気で考えた。ただ、「障害を乗り越えて、すごい」と言われることに違和感がある。
「好きなんです、単純に。貧けず嫌いな性格にも合っている」。持てる力で限界に挑む、そこに障害のあるなしは意昧を持たない。アスリート・成田の泳ぎはそんなことを教えてくれます。1984年、車いす者のリハビリとして英国で行われたスポーツ大会を起源とするパラリンピックは、回を重ねるごとに、その競技性は高まっていて、今世紀を締めくくる大会は120万人の観客を集め、幕を下ろしました。「現地では五輪選手と同じ視線を感じた」。遅ればせながら国内でもそうした認識は広がりつつある。「女王」の称号も、そのあらわれでしょう。
そして新世紀へ。「私に続く選手が出てくるまで、泳ぎ続けるかも知れませんね。」

<成田真由美選手の決勝成績>
10月20日 150メートル個人メドレー 優勝寳「界新
   23日 200メートル自由形     優勝寳「界新
   24日  50メートル平泳ぎ     2位    
         200メートルリレー     優勝寳「界新
   25日  50メートル背泳ぎ      優勝寃pラ五輪新
   26日 100メートル自由形     優勝寳「界新
   27日  50メートル自由形     優勝寳「界新
12日間の大会を振り返って。日本は金13個を含むメダル41個を獲得。前回アトランタ大会に比べ、金メダルは1個減ったものの、全体では4個上乗せ。だが、内訳を見れば顕著な特徴が出ていますね。上でお話した通り競泳の成田選手がリレーの1個を含む6個の金メダルを稼ぎ出した。もし成田選手が不在なら、日本の金は半減。今後の選手の強化については多方面からの分析が必要そうです。国内の障害者スポーツの背景に「福祉か競技か」の選択肢が難しいと聞きます。「過程を見てほしい。障害者だって真剣勝負をしていることを知ってもらえるから。」と成田選手は話しています。

ほんと、海外のレベルが上がっている中で、すばらしい活躍でした。 2000/11/19




_ ☆Presented by 1人でスポーツトレーニング with Wata倶楽部ネット_
_