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スポーツコラム 【62話.箱根駅伝。復路で実力発揮し神大は総合5位】

第77回東京箱根間往復大学駅伝最終日は3日、箱根・芦ノ湖駐車場から東京・大手町までの復路5区間、109・2キロで行われ、往路2位の順大が通算11時間14分5秒で連覇を狙った駒大を抑え、1999年の第75回大会以来、10度目の総合優勝しました。前日2日は、中大が5時間43分0秒で37年ぶり15度目の往路優勝を果たしましたが復路は順大、駒沢が前評判通りの実力を発揮しました。順大は出雲、全日本大学の両駅伝に続く制覇で、1990年度の大東大以来、史上2校目の大学駅伝三冠を獲得。

さて、神奈川大は往路1区で飯島選手が区間2位の好スタ−トを切ったが、その後が伸びずに5時間54分58秒の12位と大きく出遅れました。「この調整をやってきても走れない。何が悪いのか分からない。どうすればいいのか」。大後栄治監督(36)も不調の理由すら解明できず、ぼう然とした様子で往路を終えました。昨年の5区(区間最下位)のような、ブレーキらしいブレーキはなかった。それだけに、今回の結果はショックが大きい。2区以降は、常に区間10位前後。エースがいなくても安定してたすきをつなぐという、これまでの神大らしさはまったく見られませんでした。

翌日、往路12位と出遅れた神奈川大は、7、8区と区間2位の好走でぐいぐいと追い上げ、復路は5時間31分34秒で3位。通算でも11時間26分32秒の5位に食い込み、往路は完ぺきの仕上がりでした。往路でしわくちゃになったプラウドブルーのたすきは、一夜にしてその誇りを取り戻した。が、神奈川大の往路になくて、復路にあったもの。それは何だったのか−。
復路の勢いを決定づけたのは、8区2位の四年林健太郎選手でした。林選手は前回、大会直前に風邪をひいて5区で区間最下位の大ブレーキとなってしまった選手。一年前の自分を思い出し、そしてこの一年間の練習で得た自信を胸にたすきを受けた。
「去年は(復路の)先輩たちにシード権を取ってもらった。今回は僕が、実力を発揮できなかった三年の来年のために頑張ろうと思った」とオーバーペースも気にせずに、がむしゃらに前を追った。スタミナが切れた戸塚中継所前の最後の坂も、崩れそうになりながらも乗り切った。

「復路は完ぺきだった」と工藤伸光総監督(58)。大後監督も「これだけ走れるんだから、練習方法は間違っていなかった。やるべきことはやってきたと思う」と確信を深めた。では、往路に足りなかったものは?。「自分を厳しい状況に追い込んでこなかった選手は、結局本番で走れない」と大後監督は結論づけた。「問題は練習の内容じゃなくて、選手に危機感がないということ。学生主体のチームは理想だが、自分で自分を追い込める選手がいないのであれば、言っていかなければいけない」。同監督は、コーチとして選手とともに走り、無名の選手を鍛え上げていった10年前と同じように、接し方を変えていくつもりでいる。大事なのは、選手が勝ちたいという気持ちを持続して練習に臨めるかどうかだと。。。

試合後のミーティングで大後監督は「今日は四年生にシード権をプレゼントしてもらった」と林選手と同じ言葉を口にし、こう続けたそうだ。「走れなかった選手は、何が自分に足らないか、よく分かったと思う」最上級生が見せた気持ちの強さを全員が持てるように。「新生神大」の挑戦は、今日から始まりです。
何が自分に足りないか「冷静に分析して実行に移せる選手が最後は実力以上のものを発揮する」ということを言いたかったのかも知れませんね。来年の雪辱に期待したいと思います。  2001/01/05




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