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スポーツコラム 【63話.全国大学ラグビー、関東学院が2年ぶりV】

ラグビーの第37回全国大学選手権最終日は13日、東京・国立競技場で決勝を行い、関東学院大が史上初となる法大との関東リーグ戦勢同士の対決を(42-15)制し、二年ぶり三度目の大学日本一に輝きました。関東大は前半、SH春口選手の先制トライで試合の流れをつかみ、17-7とリードして折り返し、後半もWTB水野選手が2トライを挙げるなど攻撃の手を緩めずに差を広げ、快勝。1961年創部の関東大は今季、関東大学リーグ戦グループで二年運続五度目の制覇を達成。11年連続(11度目)出揚の選手権でも準々決勝の早大、準決勝の同大を打ち破って波に乗った。四年連続の決勝も、安定感のある戦いぷりを最後まで見せつけ、みごと王者に返り咲きました。関東大は2月11日からの日本選手権に出揚。ラグビー日本一を目指す。

3万5干人の観客を集めた国立が、青と水色に揺れた。猛然と襲う法大タックルをSO今村友選手がキックでさばく。ライン参加したPR久富選手の接触、WTB水野選手の突破、ラック連取の継続が光る。関東学院大は筋書き通りにラグビーを進め、王座奪還という最高の形で物語を完結させた。飛び抜けた才能をもつ選手はいない。だが個々の役割を確実に行う「全員」の力がある。六つのトライがすべてを物語る。水野選手の2トライ以外、違う選手が法大インゴールを奪っている。
前半29分。巧みな戦術を見せる今村友選手からの飛はしパスが、後方から快足で上がったFB角浜選手に通る。そして、ラインの援護に回ったFW蔵選手が右サイドを走り抜け、決める。「法政のタックルは怖くない。正面に出てくる守備のポイントをずらせぱ穴は出てくる」。そのプレーをCTB水田選手は自信を見せ、説明した。

慶大が準決勝でキックを極力減らすスタイルに固執した結果、法大の守備網にはまったことを研究していた。今村友選手のキックで地域をばん回し、敵陣で継続に移る確実なプランを実行。インブットされた対法大のプログラムは、寸分の狂いもなかった。感涙する春口監督が「一人ひとりの力」を強調するのには訳がある。絶対的な司令塔、前主将の淵上選手が抜けた、今季は、下馬評では慶大、同大に下回るとも言われた。FL米元選手は「頼る存在がいなくなり全員の意識が変わった。それが攻撃に幅を持たせ、どこからでも得点できるようになった」。
四大会運続の決勝出場で三度目の優勝を遂げた。だがスター不在の今回の栄冠は、これまでと意昧が異なる。SH春口選手が言う「個人の力じゃない。控えを含めた組繊の力。また次に十分つながる」新世紀の幕開けに見せた関東大のラグビーは、末来に「継続」されることでしょう。
一枚岩の団結力も生んだ。この日水係りなどの雑用は控えの4年生が買って出た。 春口監督は今回の優勝をこう表現しています。「雑草にも花は咲く」と。

「継続」の関東大ラグビーは健在でした。 2001/01/27




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