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スポーツコラム 73話.情熱の「女性美」で逆転金!安藤美姫世界一の舞い!】

世界選手権最終日(2007年3月24日、東京体育館)世界一の舞い!! 
女子で安藤美姫選手が金メダルを獲得しました。

前日のフリーで自己ベストの127.11点を出し、2位だったショートプログラム(SP)との合計得点を195.09点として逆転V。2位には浅田真央選手が入り、日本勢が金銀を独占。フィギュア王国ニッポンの誇る舞姫が、世界を魅了してくれました。

「メダルは獲れると思ったけど、一番上に上がれるなんて。すごくうれしい。
 勝ちにいくというより自分のベストを尽くそうと思いました。」

SPを終えた時点で首位の金妍児(韓国)選手とは3.97点差。絶好調の16歳を一発逆転するには世界でただ一人しか跳べない「宝刀」4回転サルコーを成功させるしかない。

「思い切ってやります!!」。そう公言していた安藤選手に氷上の女神が微笑んだ。
3人前に演技した金妍児選手が腰痛などの影響からミスを連発。予想外の結果からメダルの可能性がグンっと高まったのです。

しかし、2人前の浅田真央選手がフリー世界歴代最高の133.13をたたき出し、安藤選手の考えが変わった。4回転に挑んで失敗すれば、4点以下の評価に下がる可能性も・・・。
あえて3回転に止め、ボーダーとなる4.50点を死守。11個のジャンプは無難に着氷。表情は硬く、スパイラルではバランスを崩す場面も。それでも演技が終わると満足感に支配され、ファンにお礼の「ミキティ・スマイル」。新女王にこだわった安藤選手の執念が実った勝利でした。

「メダルは欲しかったけど、色までは。
 浅田さんが自己ベストを出したのが日本語でも英語でも聞こえて
 何も考えられなくなった。それが良かったのかも・・・。」

身にまとったのは妖艶で刺激的な新コスチューム。4回転のためにスカートを短く斜めにカットするように依頼。ジャンプの際の空気抵抗を軽減すると同時に空中姿勢でヒラリと舞う“色気”を醸し出していました。

「女性の美しさで勝負したい」というこだわりから。
安藤選手の金メダルにかけた思いの集大成のようですね。

「4回転はまだ練習不足でした。
日本にすばらしい選手がいることを見せつけられたのがうれしい。」

逆境を跳ね返した。トリノ五輪15位など低調な成績が続き、いつしか人目を避ける自分がいた。衣装を変えたのも、化粧を昨年末の全日本選手権までの「厚化粧」から「すっぴん調」に変えたのも、素顔の自分を取り戻したい思いからだった。

3年後の2010年バンクーバー五輪時には脂の乗った22歳になる。この世界選手権は通過点に過ぎない。完全復活を果たしたミキティが世界最高の女王へと進化を遂げる。

そのときには、世界でただ一人しか跳べない「宝刀」4回転サルコーを、ぜひ成功させてほしい。

2007/3/28




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