コラム健康 【37話.運動不足がもたらすデメリットについて】
もうすぐスポーツの秋ですが、仕事や家事、外出などの身体活動量は、自動化や交通手段の発達により大幅に低下してるといわれています。1997年に行われた厚生省の国民栄養調査で、1日1万歩以上歩いているのは男性の29%、女性では22%で1日の平均歩数はそれぞれ8200歩、7300歩と報告されています。
欧米では、既に60年代「運動不足症候群」という見方が取り上げられ、その代表的な疾患として肥満、糖尿病、高血圧、そして高脂血症などがあげられています。
また、腰痛症など整形外科的な異常や、胃・十二指腸潰瘍といったストレス関連疾患が運動不足と密接にかかわることも示されました。このような見方とともに、運動不足は、やがて老化を早め、短命を誘うことになる点が重大視されているようです。
運動不足がもたらすデメリットを取りまとめてみると次の5点に要約されます。
1. |
運動不足は筋肉の機能を低下させ、筋繊維を細くし、全体的に筋力を下げます。これは心臓の筋肉と同じですので心臓の働きや肺の呼吸機能をも悪くするなどして、スタミナを無くす結果を招きます。 |
2. |
運動不足は酸素や栄養分を体の隅々まで運んでくれる毛細血管の機能を低下させるため身体各部への血流が不十分な状態を生じさせます。その結果、防衛体力としての抵抗力が弱められ、さまざまな病気にかかりやすくなります。 |
3. |
肥満の助長です。運動不足は相対的なエネルギー過剰、すなわち運動による塾生産という積極的なエネルギー消費が損なわれるため、摂取エネルギーに対して相対的に過剰なエネルギーが脂肪組織に蓄積されるようになります。
この状態はインスリン抵抗性を招き、糖尿病に代表される多くの生活習慣病の誘因となります。 |
4. |
運動不足で筋肉に萎縮が起こること、正しい姿勢が維持できなくなるため、見た目のスタイルの悪さとともに、腰痛などの原因ともなります。例としては、背筋力が弱くなることには姿勢の悪さにつながります。 |
5. |
運動不足が筋力や抵抗力の低下のもとに、肥満を源流とする多くの生活習慣病による動脈硬化の促進と、精神機能の衰えを来すことになります。 |
このようなデメリットをなくすためには「二本の足は2人の医者」を念頭に、1日1万歩以上の歩行を実行することが大切です。普段の生活の中でこれを実行するには意識して遠回りして歩くとか駅の階段を使うとか、いろいろな工夫が必要ですね。 2000/8/18
コラム健康 【36話.ストレスを緩和させるウーロン茶】
中国の代表的なお茶として、健康的なイメージとともに日本において急速に消費量が伸びてきたウーロン茶。近年科学的なアプローチが進むにつれて、その具体的な効用が徐々に明らかされてきました。特に最近では都市で生活する現代人に共通の課題であるストレスへの効果が注目されているそうです。
「美容・健康とウーロン茶」をテーマにしたフォーラムなどでは、特に女性が関心の高い肥満とストレスについての話題が多くなったとか。。。肥満のメカニズム、肥満への誤解、さらに生活習慣病との因果関係を分かりやすく解説しているそうだ。また、ウーロン茶の飲用はストレスを緩和させる働きがもあるとのことです。
日本でもウーロン茶の抗ストレス効果の研究が進んでいて、ウーロン茶には自律神経の活動を高め、精神的ストレスに対して抵抗力があることが明らかにされつつあります。22歳〜27歳の健康な男性社会人10人を被験者に、ウーロン茶と麦茶の摂取群とに分けて比較し、会議中のストレスをウーロン茶が如何に緩和するかを確かめた。5分間ほどの学術発表を行い、その発表の直前、直後のストレス度を測定した結果、ストレス指標のひとつである唾液中のコルチゾールやクロモグラニンA。ウーロン茶を飲んだ人たちは、コルチゾールやクロモグラニンAともに増加が見られず、落ち着いて発表できることが明らかにされたそうです。
感情面のテストからも、ウーロン茶は麦茶より、高まる怒りや他者への敵意、不機嫌、イライラ、自信喪失感をともなう抑うつ感を抑制することが検証されました。
日々ストレスにさらされる現代人にとっては注目すべき結果だと思います。 2000/7/31
コラム健康 【35話.低カロリーで高栄養素の健康食ウナギ】
日本には夏の暑さを乗り切るために、ウナギを食べて精をつける習慣が江戸時代からあります。日本全体で1年間に12万トン、1人あたり5匹が消費されるウナギのスタミナの秘密とは。。。
うっとうしい梅雨が過ぎると、酷暑の夏が来る。今から1200年前ごろから、ウナギで夏の暑さを乗り切っていたそうだ。土用の丑の日にウナギを食べる習慣が出来たのは江戸時代末期から。本来ウナギは四季を通じてのスタミナ食であった。エレキテルの発明で有名な科学者の平賀源内が、知り合いのウナギ店の夏枯れ対策に「本日土用の丑の日」というポスターを作って宣伝したのが始まりといわれているそうです。
実際にウナギは栄養が豊富で、滋養強壮に適した機能性食品で、
1.ビタミンA
2.ビタミンE
3.DHA(ドコサヘキサエン酸)
4.EPA(エイコサペンタ塩酸)
5.ビタミンB1
などの栄養が含まれています。日本人は夏の暑さを乗り切るためにスタミナのつく機能性食品であるウナギを食べることが体にいいことを経験で知っていたようです。
各栄養素は体に対して重要な働きを持っています。
ビタミンAは「皮膚や粘膜の健康を保つ」
ビタミンEは「ホルモンのバランスをコントロールし不妊症、早産、自律神経失調症を防ぐ」
DHAは「脳のはたらきの活性化」
EPAは「血液の強化」
ビタミンB1は「糖質が体内でエネルギーに変わる時に必要」
ほかにもカルシウムやリン、鉄、ナトリウムなどのミネラル分が豊富に含まれています。
毎年土用の丑の日にはいつもより2割ほど需要がアップするそうです。おいしくて、精がつき、美容にもいいウナギ。あなたも食べてみますか。
ウナギあらかると
ウナギがスタミナ食として注目されるのは、絶食したまま150日生きる生命力から。一般の魚と違いドジョウなどと同じようにエラ呼吸以外に皮膚呼吸もする。だから沼や湿地帯の水が枯れて、他の魚が死んでもウナギだけは生き残ることが多い。最近はスタミナ食よりも、美容食としても注目が集まっています。
ビタミンA、Eはお肌にいいことが知られてきましたし、ここ2、3年は女性のお客様が増えてきたとか。。。
ウナギは、脂肪分が多いイメージがありますよね、ところが実際は少なく、低カロリーで栄養素が多く、健康だけでなく美容にもいいということになります。 2000/7/15
コラム健康 【34話.ストレス社会を生き抜く】
ストレス社会を生き抜くと題して、こんなお話を見つけました。
20代半ばの男声社員、Cさんは最近床に就くと心臓の鼓動が気になりなかなか寝付けません。動悸がひどく寝ている間も何度も飛び起きてしまうほどで、心臓の専門病院で検査してもらったのですが異常が見つからず今度は心療内科を受診しました。問診していると、受け答えからCさんの実直さが伝わってきます。Cさんは小学校の頃、先生の出した問題が分っていても手を挙げられない性格で、成績表にはいつも「勉強は出来るが積極性に乏しい」と書かれたそうです。しかしそれからの人生においては消極的な面を克復しようと常に頑張ってきたそうです。人の中に入る練習をしようと中学、高校では生徒会役員や体育祭の実行委員を引き受け、大学もサークルで頑張り、就職も氷河期といわれる中、積極性を買われ大企業に決まりました。
しかし、人前では元気に振る舞う一方で、1人になるとぐったりとしてしまうことがたびたびあったそうで。動悸は自分を奮い立たせるのがつらくなり、燃えつきそうだと感じ始めていた矢先に起こりました。彼の病気はもともと人の中で積極的にやって行くのを苦手と感じて頑張る自分は「張りぼてのトラ」である事を良く知っていたCさん自身の「もうこれ以上頑張れないというサイン」だったようです。
担当医は、Cさんに「長い間良く頑張りました。今回は休みましょう。これまでの努力で、これ以上頑張れないというポイントが分ったのですから、病気になったのは収穫です。」と話したそうです。どこまで頑張り、どこまでちゃんとすべきかというポイントは、本当に分りにくいものです。
最近は突き詰めて苦しむのは格好悪いという人か多くなり、そこまで頑張る人のほうが少なくなってきています。でも、燃え尽きる加減が分らないと、力強く生きる極意である「ぎりぎり少し手前のほどほど」が見えてきません。「頑張り過ぎ」で病気になるのも、むしろこのポイントをつかむ大切なチャンスなのではいでしょうか。Cさんには、薬を飲んでもらいながら、「ぎりぎり少し手前のほどほど」をつかんでもらおうと思っています。自分に厳しいCさんは、病気を糧にまた一つ大きくなってくれそうです。
この考え方の重要なポイントは病気になったことを悔やむのではなく病気になったことを収穫と捉えているところですね。自分の気持ちを常に前向きに、病気になったことをチャンスと考えるように指導した担当医の対応は素晴らしいと思いました。 2000/6/24
コラム健康 【33話.アルコールは肝臓で分解】
夏も近づく。。。ビールも美味しい季節になりました。調子にのって無理な一気飲みなどはいけませんよ。十分肝臓を休ませる時間をとり、食事に気を配り、肝臓に負担をかけないように心がけましょう。今回は肝臓とアルコールについてです。
◇アルコールの9割は肝臓が分解します。
肝臓が1時間に分解できるアルコールは普通の人で7g。日本酒1合、ビール1瓶、ウィスキーのダブル1杯にはそれぞれ20gのアルコールが含まれているので、分解には約3時間かかります。自分の体内に入ったアルコ−ル摂取量は以下の計算式で割り出せます。この数字と飲む時間帯を考えれば、翌朝まで残らないようにすることもできるそうです。
【摂取量(g)=飲んだ分量(ml)×0.8(アルコールの比重)×アルコール濃度】
◇酒に強い体質かを調べるには「アルコールパッチテスト」。
アルコールは肝臓内にある酵素によって分解されますが、酵素の働きには個人差があります。体質を知るには「アルコールパッチテスト」が有効。方法は、ガ−ゼ付き絆創膏に薬局で売っている消毒用エタノールを浸して7分間はりつけ、はがして10〜15分間様子を見ます。なんともなければお酒に対する強さは普通以上、赤くなれば肝臓のアルコ−ル分解能力が7gより少ないと考えましょう。
◇食事に気を配る。
肝機能を維持、向上させる食事の基本は「高たんぱく質、高ビタミン、適正カロリー」。
たんぱく質は肉に多く含まれていますが、食べ過ぎると高脂肪、高カロリーになるので、気をつけましょう。1日に摂取するたんぱく質の目安は、体重1kg当たり1.5g。体重60kgなら、1日90gでOK。卵なら1個、魚の切り身なら1切れ、豆腐なら半丁、赤みの肉50〜60gに相当します。
◇お酒を飲むときの食べ物について。
・飲み始めは、胃のアルコール吸収速度を遅くするチーズや空揚げなど油を含んだ
もので胃壁を覆って。
・その後は、血中コレステロール値を下げ、脂肪肝を防ぐ、豆腐や納豆の大豆食品、
海藻、きのこ、野菜料理などを中心に。
・飲酒後は、血糖値が下がるので空腹感を感じやすいが、食べると肝臓の休むひまが
ありません。レモンやユズをすったものにハチミツを加えてお湯で溶かしたものや
かきなどの果物程度にしましょう。
とのことです。何事もほどほどに、ということでしょうね。 2000/6/10
コラム健康 【32話.栄養効果を高める食べ合わせの原則 その2】
前回24話.では、性質が似ている食材を一緒に食べると、より効果がアップするというお話でした。今回は食材どうしが互いの有効成分を引き立てあい、相乗効果をだす食べ方についてです。
青身の魚にはコレステロールを下げるはたらきがあり不飽和脂肪酸が多く含まれているそうです。これに、血液をきれいにする効果のあるショウガ、シソ、昆布などを組み合わせることで、血栓をできにくくし、血圧を正常に保つ効果が望めるそうです。
同じように相乗効果が期待できる組み合わせとして、骨粗しょう症には牛乳とシイタケ。牛乳の豊富なカルシウムをシイタケに含まれるビタミンD(ただし、人工的に乾燥させたシイタケには、ビタミンDは含れない)が吸収・利用しやすくなるそうだ。また、神経症には酢とウナギ。酢には精神的な疲労からくる疲れを回復するはたらきがあり。これに滋養強壮の効果があるウナギを食べれば、心身ともに活力を取り戻せるというわけです。
こういった食べ方は性質が似ている食品どうしを組み合わせる食べ方よりも、さらに大きな効果を望めるそうですが、食品を組み合わせた効果が裏目に出る組み合わせもあるそうです。たとえばサンマとスイカでは消化不良を引き起こすなどです。
より効果的な食べ方の一例として。肌をきれいにしたい人のためには、豚肉とヨーグルト、レモンの組み合わせ。豚肉には、美肌をつくるビタミンA、B1、B2、Eなどが豊富に含まれています。また、レモンにも、美肌には欠かせないビタミンCが豊富。これに、ビタミンを吸収しやすくするはたらきがあるヨーグルトのタンパク質を組み合わせれば効果は絶大だとか。普段何気なく食べている食品も組み合わせによって、さらに期待が持てるようです。 2000/5/14
コラム健康 【31話.なぜ、体がなおらないの?
homi先生より】
時々、皆さんから「なぜ、首が直らないのかなー?」「腰が、まだ良くならない」
などの声を聞きます。体はとっても正直です。
やった分しか良くなりません。一週間に一度、教室に来て修正体操をやったとしても、皆さんの体は何十年使ってい
ます。 体の歪みなどは、その年月とイコールします。
一週間に二度来て、大変な修正も、皆でやるからできるのです。
それが、ギリギリ必要な回数です。(人によっても、違いますが…)幸いヨガの修正法は、覚えてしまえばお金はかからないし、場所も選ばないという
大変すばらしいものです。
ですが、人にやってもらう(病院・針・灸・マッサージなど)や手軽に服用できる薬
などと違って、とても大変で自己コントロールを必要とします。誰でもそうですが、人にやってもらった方が、楽で気持ちいいですね。
だから、
このように自分で直すという事は、大変高度な考えの持ち主しか出来ません。その証拠に、医療は発達しているのに、病人が減るどころか、病院は大入り満員という状態です。病院などに、払うお金などは惜しみません。
でも、本当に直ったといえますか?
その病気自身直ったとしても、別の内臓などに、移っていってしまっています。
だから、又病院が必要となります。はっきりとした病名をもらう人はまだいいのですが、未病(常に、頭痛がする・腰がいたい・便秘・冷え性など)の人がほとんどです。その症状が、当たり前なんて考えている人も、多いと思います。
今、教室に来て自分で努力している方や、週一回しか来れないけれど、自分で修正などをしている方は、もうそれで直ったと同じことなのです。痛みというのは、いつも頭の片隅にあって意識しています。痛みがなくなったらというと、今までの苦しい気持ちが、思い出せなくなってしまって、そのうちに忘れてしまいます。
直った部分というのは、案外自分では気付かないものなんですよね。
修正体操は、馴れれば5分〜10分ですんでしまうものです。早く皆さんも、未病や病気からさよならするために、少し自分でもやって見てください。
この情報は「倶楽部活動」コーナーでお世話になっていますhomi先生が定期的に生徒さんにお配りしている情報の一部をいただきました。
先生、ありがとうございます。 2000/4/30
コラム健康 【30話.コーヒー”カス”の利用法】
コーヒーの香りが大好き、という方はかなりいらっしゃると思います。好みのコーヒー豆を買ってきて、ひきたてのコーヒーを愛飲する。おいしそうですね。ところで、香りと味を楽しんだ後、コーヒーのかすはどうしていますか。まだまだ利用価値があるので捨てずにとっておくと、けっこう役立ちます。
例えばプラスチックの容器の臭い消し。嫌な臭いが染み込んでしまった密閉容器、洗い忘れて腐敗臭がしみついたゴミ入れなどに、乾燥させたコーヒーのかすをいれ、ふたを閉めて一晩ほどおきます。すると、あの頑固なにおいが消えて、コーヒーの香りがほんのりと漂うようになるとか。
また灰皿の底に、湿ったままのコーヒーのかすを敷いています。タバコの火を消すたびにコーヒーのかすが焦げて、香ばしい香りが部屋に漂い、タバコのにおいがあまり気にならないとか。
さらにプランターや鉢物の植え替えのとき、目詰まりを防ぐために腐葉土の入った土に
コーヒーのかすを混ぜて、水はけを良くします。こうすると植物を長く楽しむことができるそうです。何気なく捨てていたコーヒーかすにも、こんな利用法があります。試して見てはどうでしょう。 2000/4/16
コラム健康 【29話.気になる不眠症】
眠ろうと思っても、なかなか寝つけない。眠ってもすぐに目がさめてしまうという状態が続くのはつらいものです。眠れないくらいで病院まで行って受診するのは大げさだと考えて我慢している人も多いと思いますが自分で気が付かないうちにストレスがたまったり、うつ病などの病気が原因のこともあるそうで、三週間以上不眠が続くようなら、一度専門医の診察を受けることが大切。一般に年を取ると睡眠の質が変わり、浅い眠りが多くなって夜中に何度も目が覚めたりするようになります。このようなことは生理的な変化ですから、あまり気にすることはないそうです。
寝付けないときは、無理に眠ろうとせず、ベットに横になっているだけでも体を休めることが出来るというように、眠れないことにあまりこだわらないようにすることが大切。「眠らなければ」と焦れば焦るほど眠れなくなり、不眠の状態が悪化するという悪循環に陥いってしまいます。
寝つきを良くするためには、寝る前に静かな音楽を聞いたり、ぬるめのお風呂にゆっくり入るなど、自分に合ったリラックス法を見つけゆったり過ごすことも大切です。
夜中にたびたびトイレに起きる。皮膚がかゆい。息苦しくなる。せきが出るなど、気になる
症状があったり、精神的なストレスやうつ病など、精神的・身体的な病気に伴う症状のため不眠になることもあるそうです。自分では気がつかない場合が多いので、原因不明の不眠が続くようなら、やはり専門医に相談することが大切ですね。 2000/4/02
コラム健康 【28話.スギ花粉猛威、ピークは3月中旬!】
猛威を振るうスギ花粉。今年の関東地方の花粉はすごいようです。その量は前年の6〜8倍とも。。。昨夏の猛暑がたたり前年の6〜8倍「ピークは来週」と気象協会。
猛威を振るうスギ花粉は、まだ序の口だそうで、昨夏の猛暑の影響から、スギ花粉の飛散量は今年、前年の6〜8倍、平年の2倍以上といわれています。
私の住む神奈川県内では好天が災いしてか、7日ごろからその量は激増傾向に入っています。花粉症に悩む人たちは辛い日々ですが、日本気象協会によると「今年のピークは来週あたり(3月11日情報)」といっています。何と、その飛散量は「現在の3〜5倍」とか。
朝から晴れ渡った今月7日は、気温がぐんと上がり、空気が乾燥し、風が吹く、という「最悪の三条件」が整い、爆発的な勢いで花粉が飛散しました。
「関東甲信地方は2月中〜下旬に、3、4日おきの雪と低温で花の開花が足踏みした」と日本気象協会・気象情報部のスギ花粉担当者。「だが2月末からの天候回復で一気に開花が進み、今回の爆発的な飛散につながり、花粉症の人は一度に症状が出る結果となった」と話しています。
同協会によると、2月下旬までの飛散花粉数は一平方センチあたり1日10個以下だったが、3月上旬は何とその10倍以上に相当する1日100個以上に激増しているそだ。
「今がピークだと思ってはいけない。頂点は来週の3月中旬以降で、飛散量は1日300〜500個になると考えられる」。
ピークが過ぎても花粉飛散量は3月下旬まで非常に多い状態が続き、4月を過ぎても多くの花粉が飛ぶそうです。はやく過ぎ去ってほしいものですね。 2000/3/12
コラム健康 【27話.笑うと怒る、しわが増えるのは】
笑うと怒る。しわが増えるのは、どちらでしょう?というお話です。
お笑い番組を見てお腹をかかえて笑い転げた後、ハッ!と気づく。あわてて表情をもとに戻そうと。。。若い頃はともかく、目じりにしわができはじめてお肌の状態が気になりだすと「笑いじわ」を気にするあまり、せっかくの素敵な表情を殺してしまいかねませんね。
さて、しわはどのような原因でできているのでしょうか。大きな原因は基本的に肌の老化。こう聞くとがっかりしてしまう方もいるかも知れませんが、人間は生きているかぎり老化しているのだからある程度は仕方がない。また、紫外線も大きく影響しているといわれています。皮膚は弾力のあるゴムのようなもので、古くなると弾力を失ってできた溝が元に戻らなくなったり、表面がたるんだりしたりしてしまう。これがしわの原因。確かに表情の筋肉を動かすことによっても、しわはできます。目尻や口もとは良く動くから、浅いしわである、こじわはできやすい。しかし、笑うことによって顔の筋肉が動き、極端にしわになりやすい。ということはないそうです。
実は笑うことよりも怒っているほうがしわになりやすいとか。人間が笑うときに動かす筋肉は7つぐらいだが、怒っているときは200もの数に達するそうだ。しかも、怒っているときの筋肉は強く緊張しているから、できるしわの溝もふかくなる。深い溝になると当然、もとに戻りづらくなる。一方、笑っているときというのは、穏やかな緊張状態にあるから、一時的にしわができても深い溝にならずに、元に戻りやすい。
ただし、作り笑いは、しわになりやすい。笑っていないのに笑っている筋肉を無理やり動かそうとするため、無理がかかり、筋肉は強く緊張する。これは、怒りのときと同じで、しわになりやすくなるそうです。表情を気にして笑わないよりも、心のそこからお腹をかかえて笑えばストレスを発散できるし、病気に対する免疫力も高まる。
ある、病院で入院患者を対象にして落語や漫談などの寄席を開き、患者さんに思いっきり笑ってもらったところ何らかの形で快方に向かう患者さんが続出したといいます。
笑いは病気をも治す特効薬なのかも知れません。 2000/3/05
コラム健康 【26話.日常的に多い外傷−やけど】
やけども、日常的に多い外傷の一つですね。軽いやけどであればとにかく長時間流水で冷やすことが大事ですが、その後にてんぷら油等を塗ってしまう人がいるそうですが、これは、やけどでダメージを受けている皮膚が、よけいに細菌に感染しやすくなってしまうことになるそうです。
痛みが無くなったら、消毒したガーゼなどで患部を覆っておけばよい。服の上からひどいやけどの場合には、無理やり服を脱がそうとすると皮膚がそっくりむけてしまうことがあります。まず、服の上から水で20分〜30分冷やし、それからはさみ等を用いて丁寧に服を切って脱がし患部を清潔なタオル等でくるんで、病院につれて行きましょう。
このとき水泡を破ってしまってはいけないそうです。水泡はやけどの皮膚面を保護して細菌感染を防ぐ働きがある。すぐに病院に連れて行けない場合には、消毒した針等で穴をあけて水泡液をだし、皮膚面に密着させておけば、とりあえずは皮膚面の保護になります。
低温やけどであっても、気づかないうちに皮膚の深いところまで損傷していることもあり、
やけどは素人判断せずに、患部を清潔にして冷やしながら、病院に連れて行くことが先決です。 2000/2/27
コラム健康 【25話.家庭で手軽にボディーエステ】
ボディーラインをすっきりさせて全身の素肌をみずみずしく保つための基本は、適切な食事と適度な運動です。でも一度、試してみたいのがボディーエステ。
ウエスト、ヒップ、そして腕と太もも、それほど体重が増えたわけでもないのに、ウエストまわりや二の腕がぶよっとのび切ったような感じがする、なんとかならないかしら。
切実な声です。運動不足やカロリーオーバーが原因であることはもちろんですが、もともと皮膚自体の持っている機能が弱まって、皮下脂肪を支えきれなくなってしまったことも大きな原因といわれています。顔と比べるとボディーは皮下脂肪が多いので、その重みで皮膚がたるみやすい傾向にあります。このたるみを防ぐにはどうしたらいいのでしょうか。
このボディーをひきしめるエステの考えはここからスタートするそうです。
タンパク繊維に注目。皮膚はもともとエラスチンやコラーゲンといったタンパク質があみの目のように組み合わさって、ハリのあるしっかりした構造を形づくっています。
ところが一度たるみが始まると毛細血管の流血量がしだいに減って新陳代謝が低下し、
皮膚のタンパク構造が弱くなって、さらにたるみが生じるという悪循環に陥ってしまいます。血流を上げ、ひきしまったタンパク構造を取り戻す。
巷で発売されているボディーエステ剤の中には、皮膚の血流量を上げ、さらに海草エキスなどの配合によって弱くなったタンパク構造に働きかけて皮膚にハリを与え、ひきしめる効果のある製品もあるそうですよ。 2000/2/17
コラム健康 【24話.栄養効果を高める食べ合わせの原則 その1】
ウナギに梅干、スイカにてんぷらなど、食べ合わせの善し悪しについては古くから伝わっており、医学的な裏付けのあるものも多いそうです。
食生活も多様化し、和洋を問わない食材がテーブルの上にのる時代ですが、豊富な食材をうまく組み合わせて栄養価の高い、健康的な食べ方をしたいものですね。体にいい食べ合わせとして、いくつか基本的なパターンがあるそうです。
まずは有効成分が似ている食材をうまく組み合わせる食べ方。例えばビタミンCを多くとりたい時、レモン、グレープフルーツ、イチゴ、小松菜、などがあげられますね。このとき、イチゴと小松菜を組み合わせて食べるより、レモンとグレープフルーツを組み合わせたほうがいい。有効成分の量が増えるだけでなく、性質が似ている食材を一緒に食べると、より効果がアップするとのことです。
このほか、似た成分、性質の組み合わせでいいものは、かぜによく効くショウガとミョウガ、精神を安定させるカブと大根などかあるそうです。より効果的な食材の食べ方、調べていくのも案外楽しいものす。 2000/2/06
コラム健康 【23話.日常的に多い外傷−突き指】
バスケットボールをとりそこなって、突き指をしてしまった。だれでも一度ぐらいは経験があるかと思います。こんなとき、あわてて指をひっぱって治そうとしていませんか。指を突いて縮まってしまったのだから、ひっぱれば治ると以前から思われてきた。確かに一理あるような考えかたです。しかし、人間の体というものはそんな単純ではないです。突き指というのは何らかの無理な力が指先にかかることにより、指先を伸ばすための腱が傷ついている状態。ひどいときには、腱が切れたり、骨折している場合も考えられます。突き指の応急手当としては、そのままの位置で動かさないようにして冷やす。無理にひっぱってはよけいに症状を悪くしてしまいます。
実は、Wataも右手小指を突き指して、第一関節から真っ直ぐ伸びません。最初の対処療法を間違うと長引く可能性があります。
以下は、「スポーツだヨ!全員集合」サイトのカズ茶さん、からのアドバイスです。
>
突き指した直後は、冷やして固定するのが原則です。
>
また、指を引っ張ったりしてもいけませんね。
>
温湿布は、ケガしてから3日くらい経ってから温めるのが望ましいです。
>
膝の部分の内側と外側には、それぞれ靭帯があることは知っていますね。
>
「内側側副靭帯」と「外側側副靭帯」です。
>
実は手の指にも、「指側副靭帯」というのがついています。
>
この靭帯が損傷すると、手の関節が不安定になります。また痛みも伴います。
>
もしあまりにも心配な場合は、病院でMRI写真などを撮ってもらうといいでしょう。
>
先日の「スポーツ障害・外傷論」の授業で習ったことです。
>
靭帯などがくっつくのは、ケガをしてから一定期間内だそうです。
>
その期間にくっつかないと、永久に断裂したままだそうです。
>
手術を選択しない限り、治らないとのことなので、
>
やはりケガしてから直後の処置・治療が大切なのですね。
カズ茶さん、ありがとうございます。 2000/1/22
コラム健康 【22話.新しい年は、笑って健康】
「笑う門には福来たり」といいます、ムスッとした顔をいていると、お互いにイヤな気持ちに
なりますが笑うことで人間関係がよくなり、みんなが幸せになれる。また、思いっきり笑った後は気分がスッキリするなど、多くの人は「笑顔」の効用を実際の体験で知っていると思います。笑うと、脳の中から脳内麻薬というものが出て、末梢血管が広がるため、血液の流れがよくなり、末梢まで十分な酸素や栄養分が行き渡ります。その結果、新陳代謝が活発になって、老化を防いだり、病気を防いだり、体の悪いところを治そうとする免疫細胞が増えるのです。ストレスや疲労などが続くと血管は縮んで細くなり、新陳代謝は悪くなります。このような状態では免疫力も落ちていくので、病気になりやすい。つまり、免疫力というのは、心のもちようで強くも弱くもなるというわけです。
「笑いは副作用のない良薬」そして、笑いはお金のかからない、いちばん身近な健康法ともいえます。ですから、楽しいときは豪快に笑いましょう。
新しい2000年のはじまりは、まず笑顔からですね。 2000/1/16
コラム健康 【21話.鏡開き】
十一日には、正月に歳神様にお供えした鏡もちを下げて、しるこや雑煮にして食べる、鏡開きの行事があります。江戸時代は、二十日に行われていましたが、寛永年間いらい、十一日にあらためられたそうです。
鏡開きのもちは、神様にお供えしたものですから、刃物で切ることを嫌い、手で割るか、槌で打ち割ります。切るは縁起が悪いので「開く」といったのが鏡開きのはじまりです。
神様にお供えしたものを食べることでその威力もいただけるという考え方で、一年間の無病息災と、仕事はじめ(開き)の意味も兼ねて、しるこや雑煮に入れて食べます。無病息災を正月から願う。昔の人はよく考えたものですね。
「屠蘇」「七草がゆ」「鏡開き」と正月にまつわるお話をしました。最近では、しきたりにとらわれず、家族で楽しく祝うことが大切なのだと思います。 2000/1/11
コラム健康 【20話.七草がゆ】
七草がゆには、春の植物の生命力を体内にとり込んで、この1年を無病息災に過ごすという願いが込められています。七日の朝、美しい緑が映える真っ白いかゆをいただくと、これで正月も終わったという、何か一つのけじめのような気持ちがおきます。これから1年も健康に過ごそうという意欲もわき出てくることでしょう。
また、正月料理で疲れた胃腸を休めるという効果も期待できます。かゆに入れる七草は、せり、なずな、はこべら、すすな(かぶ)、ほとけのざ、ごぎょう(ははこぐさ)、すずしろ(だいこん)が本格的ですが、手近な小松菜やみつばなど、あり合わせの青菜を、きざみ込んで作ってもよいそうです。また、デパートやスーパーの食品売り場では、七草をセットしたものが売られています。
1年間を無病息災で過ごす。いたって平凡のように思えますが、日々を生活する上で大切にしなければならないテーマの一つと思います。 2000/1/7
コラム健康 【19話.屠蘇と祝いの膳】
元旦の朝は、めでたい酒として屠蘇をいただきます。屠蘇は、紅絹で作った袋に、サンショウ、キキョウ、チンピ(みかんの皮)、ボウフウ、ニツケイなどの数種類の生薬が入った屠蘇散を、日本酒やみりんに漬けてその成分を出した薬用酒だそうです。
これを飲むと一年中の邪気が祓われ、長生きできるといわれています。
最近は、ふつうの銚子に、紅白や金銀の水引を結んだものに入れる家庭が増えています。三つ重ねのかわりに、ふつの杯でもよいのでしょうね。
正月の祝いの膳につきものなのは、おせち料理です。伝統的には、一つの重から与の重までの四段重が正式ですが、いまは家族の好みにアレンジした、その家庭独特のおせち料理を、好みの器に入れて祝う家庭が増えているようです。一年の計は元旦にあり。
皆様はこの1年をどのようにイメージしましたか? 2000/1/3
コラム健康 【明けましておめでとうございます。】
いよいよ2000年を迎えましたね。スポーツを楽しみながら、より健康体(体も心も)を目指しましょう。そして、このサイトが少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
本年も皆様にとって、よい1年でありますようお祈り申し上げます。 2000/1/1